注意ポイント
この記事は、個人の意見です。
マイニング稼働時のGPU温度、ジャンクション温度に関しては、読者や視聴者からのアドバイス、そして実験した体感から判断した数値です。
ジャンクション温度が110度以上だからと言って異常だという事ではありません。
詳細はメーカー情報を御確認して頂きますようにお願いします。
前回のブログで高温になった高額グラフィックボード(以降グラボに略)を空冷する方法を記載しましたが、それはGPU温度であり、RTX3090やRTX3080の場合は、VRAMのジャンクション温度と言うのが非常に重要な数値であることが分かりました。
そのメモリージャンクション温度を下げる方法を実験してみました。
AFTERBUNERで表示されている温度はGPU温度
GEFORCE系だとAFTERBUNERで、RADEON系だと、AMD Radeon Software Adrenalin 2020 Editionでグラボの調整をしていますが、RTX3090やRTX3080の場合は、AFTERBUNERを使っていました。
AFTERBUNERの画面上には常に温度が表示されており、自分は、
ココに注意
この温度さえ注意していれば大丈夫
だと思い込んでいました。
最近、youtube動画(もの論ちゃんねる)でこの模様を流しておりましたら、優しい視聴者様から
ココがポイント
メモリ温度に注意した方がいいですよ!
というアドバイスを頂き、何それ!?ということから気づいたのです。
HWiNFO(窓の社)からジャンクション温度も確認できるフリーソフトを使って確認してみると、GPU温度は60度以下であっても
最高110度(通常時で105度)
という恐ろしい温度になっていました。
※個人の意見であり、110度だからと言って異常という訳ではありません。
直接グラボを触診しても、こんなに熱くて大丈夫!?ってレベルの放熱をしていました。長年パソコン組立をやってきた自分ですが、こんなに熱い状態でのパソコンパーツを触るのは過去にありません。
しかし、マイニングの世界では初心者なので、こういう物なのかな?っていう事で放置してきました。
youtube動画にしないで、教えてもらえずこのままの状態で稼働させていたとしたら、高額グラボを短期間のうちに故障させていたかもしれません。
RTX3090とRTX3080は何でこんなにも熱いのか?
RTX3090とRTX3080に搭載されているメモリは、従来のGDDR6とは違う、GDDR6Xという物らしい。
Micronという企業が提供しているメモリのようですが、
MicronのGDDR6Xは、NVIDIAGeForce RTX 3090 とGeForce RTX 3080グラフィックカードのハイパフォーマンスの心臓部です。NVIDIAと緊密に連携しながらGeForce RTX(GDDR6搭載)の共同開発に取り組んだ直近の経験を活かし、マイクロンは今回、GDDR6Xでメモリ/GPU間のインターフェースに更なる改善を加え、複雑なグラフィック処理で負荷がかかることが多い次世代ゲームアプリケーションのパフォーマンスを一層向上させました。(日経XTECH)
技術的な事に興味のある方は自分で調べて頂くとして、従来のGDDR6よりも、相当高速になり4Kや8K時代のゲームなどにも対応できるグラボを作ったって事だと思います。
スゴイと言う事は分かりましたが、放熱に関しても半端ないって事だけは、御利用する方は知っていた方が良いかもしれません。
今まで実験してきたデータから自分なりの推定データを上げるなら、
従来のGDDR6の場合のグラボであれば、GPU温度との差が10度から20度程度の高温になる。(機種によっても差があります。)
ところが、GDDR6Xの場合のグラボは、GPU温度との差が、約2倍行くように思われます。
ですから、GPU温度が50度でも、メモリジャンクション温度は、100度を超えている場合がありました。
自分のように、仮想通貨マイニング用途でグラボを使うということは、グラボに高負荷をかけ続ける作業になりますので、通常の使い方ではないのかもしれませんが、最高110度にも達するメモリジャンクション温度には注意した方がいいのかもしれません。
ココに注意
なかなか調べても限界温度が公表されていません
本当のところ何度までなら大丈夫なのか?ってのは疑問ですが、長年パソコンパーツを触ってきた自分としては、ここまで高温になっている状態は普通じゃないと思っています。
メモリジャンクション温度を下げる方法
下記の様な動画にて、空冷ファンをつかったグラボ温度の下げ方などを作成しましたが、最も効果があるののが、
ココがポイント
グラボファンの回転数を上げる事
になります。
本当に当たり前の事ですが、常時高パワーでグラボファンを回し続けられるならグラボ自体の温度も下がり、GPUやメモリジャンクション温度も下がります。
しかし、グラボファンって常時高パワーで回し続けても大丈夫な物なのでしょうか?
自分の心配事としては、
さらに詳しく
ファンが壊れる事イコールグラボが壊れる事
だと思っていましたので、なかなか手動でファンを高速回転し続ける設定ができませんでした。
しかし、確かに、グラボファン70%以上にするとメモリジャンクション温度も下がりました。
ここからは、完全に自己責任行為での都合のよい思考になりますが、効率よく仮想通貨マイニングをする為には、グラボファンを高速回転させて本体の生命を延命する方法しかありません。
自己責任発言
グラボファンは消耗品だ!
と思うようにして、グラボファンを70%以上に設定して、マイニング効率も良い感じな場所にパワーを調整しました。
マイニング効率を下げずにグラボ温度を下げる手順
趣味の作成動画画面をそのまま使ってしまっていますが、上の3つの項目になります。
ただ、(2)と(3)は、イイ感じに調整が必要なので、(2)と(3)を行ったり来たり調整します。
イイ感じという表現方法では何も参考にならないかと思いますが、数値では表現できない理由として、
- グラボによっても個性がある
- メーカーによっても個性がある
- 他のパソコンパーツとの組み合わせによっても変動
- パソコン組み合わせする場所によっても変動
- 設置する温度環境によっても変動
というような理由があります。
この世界は複雑で正解がないので、大変なのですが、逆に男心をくすぐってハマってしまうのかもしれません。
YouTube動画にしてみました!