【FileMakerServer2025+FileMakerPro2025】ソフトウエアアップデート作業全行程(1/4)
前回は、主に端末側パソコン(以下PCに略)のソフトウエアで、FileMakerPro19.6から、FileMakerPro2025へのソフトウエアアップデート解説になりました。
今回は、FileMakerServer19.5(Linux ubuntuにて稼働中)のサーバーを、FileMakerServer2025にアップデートする方法を備忘録とします。
現在稼働しているサーバーを上書きしてしまうのはリスクがあるので、新サーバーを構築して問題なければ、削除して切り替えるという手順で作業します。
年間ライセンス申込
ライセンス期限が迫ってくると毎日のようにClarisからメールで更新催促が送られてきます。
その中の1年更新ボタンをクリックしてクレジット支払でライセンスを1年間延長させました。
複数年契約にすれば、ちょっとだけお安くなりますが、自分のではないので、年間契約にしてユーザー支払いを確認してから契約更新を申し込みします。
しかし、もう4年以上も更新しているのに、一向に安くならないし、契約期間の延長サービスも無いのは、どうなんでしょうかね?
クレジットから支払うと、自分の管理パネルで期限を確認したら、1年間延長されていました。※直ぐに反映されていました。
新サーバー構築の前準備
現時点稼働しているサーバーの状況から確認してみました。
サーバーの方は、さくらのクラウドを使っています。
管理パネルから、コンソールでインストールされているOS(Ubuntu)のバージョンを確認してみました。
FileMakerServer19.5の時は、Ubuntu20.04.1LTSがインストールされていたようです。
そして、FileMakerServer2025の場合のUbunntuバージョンは、Ubuntu 24.04 LTS (Long Term Support) Server AMD64 および ARM64のようです。
ハードウエア必要条件としては、下記のようになるようです。
FileMaker Server (Windows / Linux) - プライマリマシン | ||
必須 | 推奨 | 最良 |
CPU: 4-Core RAM: 8 GB 以上 ハードドライブ: 512 GB 以上の SSD、ドライブの空き容量 20% 以上 ネットワーク: Gigabit Ethernet | CPU: 8-Core RAM: 16 GB 以上 ハードドライブ: 512 GB 以上の SSD、ドライブの空き容量 20% 以上 ネットワーク: 10 Gigabit Ethernet | CPU: 16-Core RAM: 32 GB 以上 ハードドライブ: 1 TB 以上の SSD、ドライブの空き容量 20% 以上 ネットワーク: 10 Gigabit Ethernet |
旧サーバーでは、1Coreー3GBメモリの40GBSSDプランで稼働させていました。
ハードウエア必要条件を見ると、全く要件を満たしておりませんが、2,3台接続の処理しかしないので、今回も同じ要件で準備しようと思います。
ubuntu server 24.04.02 LTS(cloudimg)に注意!
さくらのクラウドにてubuntu server 24.04.02を、さくらのクラウドにあったアーカイブからインストールしました。
ココに注意
ubuntuへのログインで弾かれてしまいログインできません!
「ディスクの修正」という機能からログインパスワードも修正できるはずなのに何度やってもパスワードが違うような弾かれ方で失敗をしました。
サーバーを削除しては新設してテストして、挙句の果てには、Ubuntuのサイトから、最新版のISOファイルをダウンロードしてインストールしましたが複雑すぎてインストール断念しました。
そして、何時間も無駄にして分かった結果が・・・(cloudimg)が付いている物とついてない物がある事に気づきました。
参考
(cloudimg)が付くものは、cloud-init機能が使えるバージョンであり、初回電源投入時、指定した構成情報に従ってサーバの初期設定を行うことができる機能です。これにより、サーバ作成時のホスト名やパスワードの設定、sshの公開鍵の設置など、cloud-initがサポートする範囲で様々な設定を自動的に行うことができます。
この(cloudimg)があるものだと、ubuntu Serverを起動してコンソールからログインしようとするとパスワードで弾かれてログインできませんでした。
(cloudimg)が付いてないアーカイブで新設したら、ディスクの修正と言う項目がインストール時点で出現して、管理ユーザのパスワードの設定ができました。
たぶん、あとから、「ディスクの修正」からでもパスワードの変更は可能だと思います。
cloud-init機能って便利な機能を準備してくれたようですが、初回ログインができないんじゃ何も設定ができませんからね。
ココがポイント
(cloudimg)版じゃない普通版のubuntu serverをインストールしましょう!
これでUbuntuServerの方は最新版にて準備できたので、次回からFileMakerServer2025のインストールや設定に入ります。
【FileMakerServer2025+FileMakerPro2025】ソフトウエアアップデート作業全行程(3/4)