以前、さくらのクラウドでUbuntuServerを準備して、FileMakerServerを使えるように構築しました。
自前のUbuntuServerを準備する実験
さくらのクラウドで構築したFileMakerServerですが、新規で作成したプログラムを動かすには全く問題ありません。
しかし、10万件を超えるデータが複雑に絡み合ったファイルをアップロードすると、画面がフリーズしたようになり応答が返ってきません。
ココがポイント
そこで、端末と同じネットワークに自前のFileMakerServerを設置して実験する事にしました。
同じネットワーク上に、FileMakerServerを置けば、ネットワークによる遅延は回避できるかと考えました。
更に、マシンパワーが足りない時は、自前なので機器構成を変更することで改善可能となります。
10万件を超える様なデータベースの方の改善を考えたほうが良いという事は理解していますが、他人が作成した仕組みなので手が出せないので実験することにしたのです。
使って無いShuttle(デュアルコアAtom)を利用(失敗)
実験なので、使って無いパソコンを探したところ、Shuttleというのがあったので、これを使ってみる事にしました。
CPUはAtom D510(1.66GHz)なので、ちょっとパワー不足も考えられますが、実験なので使ってみる事にしました。
Ubuntu Server 22.04.1 LTSをサイトから入手して、USBメモリに焼いて準備しました。
ココに注意
インストールするとエラーらしき状態から先に進めません
なんで???
SSDが刺さっていませんでした。
訳の分からないエラーメッセージなのでたどり着くまで時間がかかってしまいましたが、単純にSSD(もしくはHDD)が取り付けられてなかったという理由でした。
BIOSからも確認しようとしましたが、古いBIOSなのか?その情報が出てきませんでした。
使ってなかったSSDを取り付けて、再度インストールを実行しました。
どうも、ネット接続ができてないようです。
最初から固定IPで使用しようと考えているので、下記の設定をしました。
コマンドラインから、ifconfigとか叩いても情報が確認できません。
ip addr
このコマンドを叩くと、それらしき情報が確認できました。
しかし、設定した固定IPにもならずに、もうお手上げ状態でした。
GIGABYTE製キューブ型PCにて再チャレンジ
以前Windowsで使用していたGIGABYTE社製のキューブ型PCが使って無かったので、こちらで再チャレンジする事にしました。
CPUは、Atomよりかは性能が良さそうな、インテルR CeleronR プロセッサー N2807インテルR CeleronR プロセッサー N2807になります。
この筐体もCPU直付けでファンレスで小さくて持ち運びが楽な物になります。
UbuntuServerをインストールしましたが、今回は、インストール時のイーサネット設定で、IPアドレスが表示されていました。
ココがポイント
つまり、ルーターのDHCPサーバーから自動で取得できたようです。
その後インストールが終わり、リブートすると見慣れない画面が出現しました。
EFI Shellとは?
BIOS上で動くソフトで、WindowsやLinuxなどのOSが起動する前段階で動作するアプリケーション。MS-DOSのようなコマンドインターフェイスで、それなりの操作が可能。
それなりの操作に関しては、下記のサイトを参考にどうぞ。
自分の場合は、Shellを操作してどうこうするスキルもやる気もないので、この辺はパスする。
ココがポイント
対応策は、Boot起動選択を変更すれば良いだけですね。
Boot起動優先が、UEFIになっていましたので、UbuntuServerがインストールされたSSDに変更してリブートしたら普通にUbuntuServerが起動することができました。
UbuntuServerのネット接続できない問題
この実験から、普通にUbuntuServerをインストールしただけでは、ネット接続ができないPCがある事が分かりました。
たぶんですが、Shutlleのイーサネットが古すぎて対応してなかったのかもしれません。
対応ドライバをあてがうなどの作業をすれば改善される可能性もあるかと思いますが、自分レベルのスキルの場合は、別のPCにしてしまった方が妥当です。
これで、UbuntuServerの準備ができましたので、次回は、FileMakerServerをインストールしてみたいと思います。
(2/2)へ続く