セキュリティ

ネットバンキングから「お客さま情報確認」という郵便物が怪しすぎる!

さらに詳しく

ある日、ネットバンキングから「お客さま情報確認」という郵便物が届いた!

※金融庁の方針から銀行が動いていることであり、自分が利用しているネットバンキングに限った事ではないようなので、銀行名は伏せておきます。

 

利用中のネットバンキングからの郵便物

通帳も無いネットバンキングですが、時より口座明細やら、手数料のインボイス書類らしき郵便物が届いていました。

ところが、今回の郵便物は、「お客さま情報確認」とか言う何やら怪しい物でした。

怪しい銀行からの郵便物

 

「お客さま情報確認」って何?

郵送されてた郵便物の内容にも同じような事がかいてありましたが、金融庁のWEBサイトにも下記の様な事が書かれていました。

金融庁・金融機関は、金融サービスを悪用するマネーローンダリング・テロ資金供与・拡散金融(マネロン等)の対策に取り組んでいます。
 犯罪で得られたお金を多数の金融機関を転々とさせることで資金の出所をわからなくしたり、テロリスト等に容易にお金を送金されてしまうと、将来の犯罪活動やテロ活動を助長することになってしまいます。
 犯罪やテロなどと聞くと、私たちの暮らしの中ではあまり関係がないと思われがちですが、例えば、日本では最近、不特定多数の人から現金等をだまし取る特殊詐欺(オレオレ詐欺)などが多発しており、組織的に詐欺を敢行して、だまし取ったお金の振込先として、架空の口座や他人名義の口座を利用するなど、様々な手口を使ってマネー・ローンダリングが行われています。また、ミサイルの発射実験などを繰り返している北朝鮮や、ウクライナに侵略しているロシア、国際連合安全保障理事会等で制裁対象となっているテロリストなどが、必要な活動資金を入手するために日本の金融機関を悪用する可能性があることから、これを未然に防ぐ必要があります。
 このため、年々複雑化・高度化するマネロン等の手口に対抗できるよう、金融機関では様々な確認手続を行うなどして、対応を進めています。犯罪組織やテロ組織は、一般の利用者に紛れて気づかれないように取引を行おうとするため、金融機関を利用する一人一人の情報を確認することで、マネーローンダリングやテロ資金供与を防止することができます。犯罪組織やテロリスト等への資金の流れを止めることで犯罪やテロを未然に防止して、皆様の安心・安全な生活を守るとともに、皆様の預金や資産を守るため、ご理解とご協力をお願いいたします。

 

相変わらずお国様からの説明は分かりずらいですが、AIに簡略化してもらうと、目的は、マネーロンダリング(資金洗浄)やテロ資金供与などの犯罪行為を防止するために、利用者の情報を定期的に確認・更新することです。

なんで、海外との取引も無ければ、大金を保管している事も無い。毎月一定額の出し入れがある程度のおとなしい銀行口座で確認する事があるのかよく分かりません。

しかし、お国様の金融庁が出せと言われる情報を出さないと何かお咎めがあるような気もするので郵便物の手続きを進める事にしました。

 

怪しい手順で手続きを促される1

金融庁 お客さま情報確認

金融庁 お客さま情報確認

スマホからサイトにアクセスして、ログインしてから情報を記入すればいいんだろうとログインすると・・・

自分のメールアドレスとパスワード(新規に作成したパスワード)を入力しました。

ログインして、情報を入力すればいいだけじゃないんかい!?

つまり、メールでリンク先をクリックさせて次の段階を踏ませる手順になります。

めっちゃ怪しいけど、ネットバンキングのログイン番号とパスワードを聞いている訳じゃないので先に進むことにしました。

※調査で、銀行がネットバンキングのログイン情報を聞いたり入力を求める事はないので御注意ください。

 

怪しい手順で手続きを促される2

 

金融庁 お客さま情報確認

送られたメールの内容を確認すると、まずは送られて来たメールのドメインになりますが、「bank-kyc.jp」を調べてみました。

プロバイダーやレンタルサーバーなどを運営しているGMOインターネットの住所がでてきました。銀行とも金融庁という表記は一切でてきません。

そして、クリック先になりますが、salesforceという仕組みを使って情報収集するような仕組みになっているようです。

ココがポイント

株式上場してるGMOや、様々な仕組みを提供している企業であるSalesforceなので安心だ!?

でも、費用をかければ誰でも準備できる仕組みになります。もちろん、詐欺だって使うことができるんじゃないでしょうか。

ココがポイント

自分は怪しすぎてクリックする事が出来ませんでした!

 

次に電話番号を調べてみました。

すると自分が利用しているネットバンキングもお客さま情報確認担当という内容でした。

口コミがあったので見てみると今回の内容みたいな事が投稿されていました。

金融庁 お客さま情報確認

 

ほぼ大丈夫だと思いましたので、電話して見る事にしました。

電話の内容

  • (自分)怪しすぎて手続きができないからやらなくていいですか?
  • (担当者)・・・(説明)・・・協力していただきたい。
  • (自分)今の時代に、この手順は危険じゃないですか?
  • (担当者)・・・(説明)・・・協力していただきたい。
  • (自分)協力という事は強制ではないってことですよね?
  • (担当者)強制ではありませんが、協力していただきたい。
  • (自分)怪しすぎて今回は無視させていただきます。

 

いろいろと説明してもらいましたが、ネットバンキングだけなのに、銀行窓口に来いとか?郵送で返信する用の書類を送るとか?ありましたが、自分は無視させていただきますということにしました。

 

協力しないという訳じゃない

金融庁の難しい説明では良く分かりませんけど、テロや犯罪の防止として調査する事に否定的ではありません。

ココがダメ

むしろ協力したいけど調査方法が詐欺っぽ過ぎるのです!

とあるネットバンキングやネット証券会社で利用者の情報提供を求められることがありました。

それは、ネットからログインした後に、確認項目が出てきて情報を入力する手順でした。

つまり、口座にログインできるのは、自分だけですから、その後出てくる内容が、情報提供画面であっても安心して回答することができます。

ところが、勝手に送られて来た郵便物のQRコードをスマホで読み込み、メールアドレスやパスワードを入力させられた後に、送られて来たメールアドレスの中の訳のわからないリンク先をクリックするように誘導させられるような手続きに不安を覚えない人がいるのでしょうか!?

 

金融庁も銀行も我々ユーザーの不安を取り除いた仕組みで情報収集するならやらないと難しいと思います。

また、今回の流れに何一つ疑問を持たないで手続きできる人は、詐欺遭遇リスクが高くなると思います。

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