マイクロソフトデータベースアクセス(以下Accessに略)は、
ココがポイント
データ部分を分けて、NASに置くことができるのか!?
NASとは
NASとは「Network Attached Strorage(ネットワーク接続型ストレージ)」の意味で、ネットワークに接続できるハードディスク(HDD)やSSDなどの記憶装置のことになります。
実験する為のサンプル準備
本当に簡単なデータベースを作成して、フォームとクエリ、そしてクエリからのレポートを作ってみました。
このデータベースから、テーブル2個を分割して、テーブルだけNASに置いてみようと思います。
データベースの分割
データベースの分割は、簡単です。
分割途中で、バックエンドデータベースの保存先を聞かれますが、それが、分割されたテーブルが入っているデータベースになります。
つまり、テーブル以外の元のデータベースの事は、フロントエンドデータベースと言うらしいです。
リンクテーブルマネージャーを開いてみると、しっかりとテーブル部分が出力されたデータベースに向いていました。
つまり、このデータベースをNASに設置してリンクテーブルを貼り直して動くのかを実験してみたいと思います。
NASにバックエンドデータベースを移動
テーブルの入ったバックエンドデータベースだけを、NASに移動させました。
ちなみに、「¥¥TNAS-●●●¥xyz」というフォルダに置きました。
既存のデータベースの変更ができなかったので・・・本当は、再リンクでデータソース情報を変更できたようですが、気づくのが遅くて、自分は、追加で新しい接続を作りました。
そして、既存の接続を削除してからデータベースが接続できたかをテストしてみました。
テーブルを開いてみると、ちゃんとデータを見ることができました。
しかし、レポートを開こうとした時に、エラーが・・・リンクテーブルマネージャーで追加でやってしまったのが原因で、テーブル名が変わってしまったようです。
テーブル名を手動で修正してから接続テストをしてみると、全く問題なく稼働することが分かりました。
実稼働にはリスクがあるかなー?
今回の実験のような小さな仕組みであれば問題なさそうですが、業務で使用する様な状況では、どうなのか?ということでネット検索してみました。
すると、知恵袋にて下記の様な記事がありました。
メモ
やっぱり、バックエンドデータベースをNASに置けたら便利だと思う人は少なくないように思えます。
しかし、業務で使用するようなシステムにおいては、何かしらの不具合が発生するケースがあるようです。
この主キーがという不具合は検索すると他にも出ていました。微妙に使いづらいですね。
そして、回答にもありましたが、SQLサーバーなどを使った方が良いという結論が多かったです。
自分も何件かSQLサーバーにてAccessをフロントエンドとして使ったケースをやっていますが、SQLサーバーまで行ってしまうと費用とコストが掛かるので、NASを利用できたらって常に考えてはいました。
その他、SharePointサイトでデータを共有するという手もあるようですが、Microsoft365Busunessプラン以上でないと使えないようです。
ココがポイント
リスクはあるけど、NASに置くか?
結局は、簡単なデータベースなら何か不具合あっても適当にやり過ごせるかもしれませんが、業務で利用する様なデータベースの場合は、NASにバックエンドデータベースを置くことは、細かい不具合と言うリスクが付きまとうようです。また、接続人数が増えれば増えるほど、Accessの特質上ネットワークトラフィックが増え続けますので更にリスクは増えていきます。
結論としては、複数人が同時に使用するような会社組織としてAccessのデータベースを共有するなら、バックエンドデータベースは、SQLサーバーに置かない限りは難しいと考えた方が良さそうですね。