FileMakerServerへのODBC接続を試してみました。
普段は、マイクロソフトアクセス(以下Access)を使用していましたが、FileMakerを使用する機会があり、将来に向けてデータ連携をする時もくるという想定からの実験です。
FileMaker xDBC クライアントドライバ
ClarisのホームページにODBCクライアントドライバが公開されていましたのでインストールする事にしました。
ココがポイント
まずは、FileMakerServerとWindows11のODBC接続テストになります
ダウンロードすると実行ファイル(exeファイル)だったので実行すると解凍されてフォルダができました。
64ビット版をインストールしました。
Windows11からODBC接続テスト
FileMakerのODBCクライアントドライバをインストールしてから、Windows11のODBC設定をしました。
ドライバをインストールしたので、既にFileMaker ODBCという項目が上位に表示されていました。
それを選択すると下図のような画面になりました。
ホストやデータベースの設定をして接続テストをしました。
ココに注意
802エラーが出て接続できません!
ODBC接続での確認事項
まず、FileMakerServer側のODBC接続の許可が必要です。
次にアップロードしているデータベースのODBC接続の許可が必要です。
自分の場合は、FileMakerServerにアップロードしてあるファイル(データベース)のODBC共有がオフになっていました。
これで接続テストしたら接続成功しました。
※ホストは、IPでもOKのようですが、先日、ドメイン取得してSSL化したので、ドメイン名で設定しました。
https://pctips.jp/security/ubuntu-filemakerserver-install/
Accessでリンクテーブルを試す(失敗)
結論から言います。
ココがダメ
AccessへのリンクテーブルするとAccessが落ちました!
メーカーが違えど、ODBC接続という方法で共有する方法を準備していますが、Windows11でのAccessからリンクテーブルを設定したODBCにて行うと、Accessが強制終了するようです。
しかたなく、リンクテーブルじゃなく、テーブルのコピーでも同じ現象でした。
考えて見れば、FileMakerServerを使っているなら、端末側もFileMakerProを使えばODBC接続も必要ないので、そこで、あえてAccessを使う理由が無いって事は理解できます。
でも、ODBC接続と言うのを準備している以上可能なんじゃないかと思うのは当然の事です。
Excelでリンクテーブルを試す(読み込みだけ成功)
Accessでダメだったのですが、試しにExcelでもODBC接続をしてみる事にしました。
Excelの場合は、リンクテーブルという形ではなく、FileMakerServerのテーブルを読み込んでくるような感じになりました。
いろいろと実験してみましたが、FileMakerServer側のデータが更新された場合、Excelの「すべて更新」ボタンをクリックするとエクセルデータも更新されることを確認しました。しかし・・・
ココに注意
Excel側でデータ更新してもFileMakerServerのデータは更新されない(一方通行)
FileMakerServerへのODBC接続結論
実験した結論としては、
ココがポイント
FileMakerServerのデータ更新は、FileMakerじゃないと難しい
という事になります。
既に、AccessやSqlServerにてシステムを組んでしまってある状態から、FileMakerServerのデータを利用しようとするなら、ODBC接続では、一方通行での利用しか方法がないと推測できます。
どうしてもFileMakerServer側のテーブルに連携取らせたい場合は、csvファイル等での連携じゃないと難しいのかと判断します。
リアルタイムに様々なソフトにてテーブルがいじれると便利なのですが、メーカーが違えば仕組みも違うので難しいのでしょうね。