普段マイクロソフトのアクセス(以下Accessに略)を使用してデータベース開発をしている自分がFileMakerを使って見積請求書システムを作成してみました。
https://pctips.jp/pc-soft/filemaker-quotation-invoice-system4/
今回は、
ココがポイント
ポータルの合計や消費税を出す方法
を実装してみました。
Access思考では実装できない!?
現在のテーブル構成は、下図のようになっています。
「書類テーブル」のフィールドに「合計」というのを追加して、スクリプトでポータル内の合計を代入するようにやってみました。
いわゆるAccess使用者である自分の思考では、「見積請求データ」のテーブルにクエリーを噛ませてマクロで「合計」フィールドに代入という事しか考えられませんでした。
しかし、調べているうちに、
ココに注意
FileMakerでは、フィールドの「計算」とか「集計」というのがある
事が分かりました。
つまり、計算させたり集計したいテーブルに追加するのが正解のようです。
集計・計算フィールドの追加
「見積請求データ」に合計(集計)、消費税(計算)、請求見積額(計算)というフィールドを追加しました。
あとは、「見積請求データ入力」レイアウトにフィールド追加するだけでした。
ココがおすすめ
こんなにも簡単にできるのはFileMakerだからの機能かもしれません
注意点として、ポータルの金額や数量が変更されてもリアルタイムでは、合計、消費税、請求見積額が反映しません。
そこで、金額と数量が変更された時に、スクリプトトリガにて、「レコード検索条件確定」というのを走らせると、リアルタイムで再表示されて集計されました。
書類データのポータルに合計表示
「見積請求データ入力」の上の画面である「見積請求書発行」画面でも合計の確認ができないものかと考えてダメもとで、合計フィールドを追加して見る事にしました。
なんか思ったような感じが簡単にできました。
最初は、消費税抜きの合計フィールドを追加しましたが、後に、税込みの金額が出ていた方が良いかと考えて、請求見積額に変更したのを追加しました。
こんな感じで、印刷で使用するレイアウト「見積請求レポートリスト形式」にも合計、消費税、請求見積額フィールドを追加すればOKとなります。
「関連レコードへ移動」だと・・・
「書類テーブル」には、日付と件名があり、そこから、「見積請求データ」に見積請求の詳細レコードが追加される仕様ですが、「データ作成」ボタンのスクリプト「関連レコードへ移動」ですと、スクロールボタンが出現し、余計なデータも見えていることが分かりました。つまり、
ココに注意
対象レコードに移動しただけで絞られてない
そこで、「関連レコードに移動」する前に、変数で「書類NO」を記憶しておいて、移動してから、検索して絞る方法を実装してみました。
そうすると、スクロールボタンも消えて、対象の「見積請求データ」レコードしか表示されないので見やすくなりました。
見積⇒請求⇒完了の流れ
自分が考えた見積請求書システムでは、「書類データ」の請求フラグが、1の場合は、見積、2の場合は、請求、9の場合が完了という流れで行こうと思っています。
現段階で、見積書から請求書へデータ複製できるようにしましたので、次は、完了の流れを実装してみたいと思います。
完了は、ただ単に、請求フラグを、2⇒9に変更させればいいだけです。
そして、タブを追加して、フラグでフィルターかければOKです。
完了にしてしまったけど、請求書に戻したい場合の機能も実装させてみました。(必要ないかな!?)
これで、ある程度、見積⇒請求⇒完了となってからも、既存のデータを複製して再利用も可能になりますね。