実録
この話は、HDD(ハードディスク)本体の故障によるデータ復旧をさせた実録です
データ復旧が困難な状態
ある程度パソコンに詳しければ、パソコンが壊れたとか、ネットワークストレージ(以下NASに略)が壊れたといっても、直接HDDを筐体から取り出してHDDの部品からデータを復元させることができる。
そして、HDDが壊れるというのは、よくある事ではありますが、瀕死の状態からでも何とかデータを吸い上げて復旧させてきたこともあります。
しかし、今回のケースは
ココがダメ
HDDのドライブが回転していない
という重篤な症状でした。
つまり、物理的にHDDが故障しているので、HDD自体のドライブ関係のパーツを交換するとか、最悪は、HDDの蓋を開けてHDDの円盤状の記憶媒体からデータを強制的に吸い上げるような作業が必要になる訳です。
そうなると、大掛かりな装置がなければデータを吸い上げる事などできません。
業者にデータ復旧依頼
今回の機器は、バッファロー製のLS210DというNASになりますが、中身のHDDは東芝製でした。
とりあえず、バッファロー製なのでバッファローのデータ復旧サービスを使う事にしました。
ホームページから申し込みしました。
データ復旧までのやり取り
(1)ホームページから申し込み(1月5日)
(2)一次診断内容と見積がメールで届く
ココに注意
二次診断が必要との事で更に時間が必要
(3)二次診断依頼をメール返信(1月6日)
1日も早くデータ復旧をさせたいので、スグに二次診断依頼を返信しましたが、業者の方も、HDDの蓋を開けてデータの存在を確認しなければならないので、見積もりも別途するという事でした。
(4)二次診断結果報告(1月18日)
なんとかデータ復旧できるようです!
ただ、見積の方は、
見積金額
データ復旧費用(税込10%): 247,500円
というように基本見積の範囲では収まる事が出来なかったようです。
(4)見積了承しデータ復旧依頼(1月19日)
ここで、見積の了承する意思と、最終的なデータ復旧依頼の返信をメールでしました。
この時点で、復旧可能なデータのファイルがメール添付されているので復旧できるデータの中身を確認することができました。
今回は、90%以上の復旧が可能との報告でした。
(5)データ復旧完了通知と振込(1月27日)
メールにて、データ復旧完了のお知らせと共に、復旧作業代の振り込み先が記載されていました。
ココに注意
支払をしてからデータを送付
の順番になるようなので、当日振込実行しました。
※振込依頼人には、管理番号を頭に付けて振込しました。
(6)宅配便で依頼時の機器と外付けSSDが届く(1月29日)
機器は再利用する事は無いので、処分して欲しいと依頼していましたが、しっかりと機器と復旧データの入った外付けSSDが宅配便にて送られてきました。
(7)外付けSSDから、復元し完了(1月29日)
無事に、新しいNASへデータを復元することができました。
めでたし、めでたし・・・(^^♪
結局、データ復旧に、約1ヶ月要しました。
絶対にバックアップが必要
自分の場合は、何度もHDDが壊れてデータが無くなり苦労する事を経験したり、見てきていたので必ずバックアップを定期的に取っています。
今回のケースは、NSAにバックアップ用のHDDが接続されていましたが、自動バックアップが容量オーバーで最近のデータが保存されていませんでした。
HDDの容量やバックアップ種別を検討する余地はあるものの、機器を信じ込まずに、
ココがポイント
定期的に監視する管理者が必要だった!
のではないかと考えます。
定期的に、ちゃんとバックアップとれている事を目視することも大切だと思います。
また、今回のHDD故障は、外的な衝撃を加えた事はないので、確実に復元できると推測していましたが、
ココに注意
外的衝撃や電気的衝撃によるHDD故障の場合は復旧困難
であることは推測することができます。
いずれにしても、高い金額を払ってデータ復旧をしなくても良いように
(1)必ずバックアップを取る(できれば2重化以上)
(2)自動バックアップの場合、定期的に目視で正常にバックアップされてることを確認
が重要ですね。