パソコンで映像系の処理を高速でさせる為には、グラフィックボード(以降略してグラボ)が必要になります。
そして、自分のような仮想通貨マイニングでもグラボのGPU処理の方が適しており24時間稼働させている状況が続いています。
そうなると気になる一つが、
さらに詳しく
グラボの熱対策
になります。
80度超えるグラボの温度
マイニングで高負荷処理をグラボにさせると、ものすごい温度になります。
実際に、手で触ってみると熱くて火傷しそうな状況です。
グラボのソフトから温度を見ても、80度を超えていました。
仮想通貨マイニングでのNiceHashでも、赤い表示で80度以上の温度を示していました。
こんな状況で使っていましたが、グラボの適正温度などを明確にしている物は見当たらず、80度以上でも大丈夫だろうと自分の都合の良いように考えていました。
しかし、時間が経過するごとに、いつも高熱を放出しているグラボを見て80度を超える状態で電子機器を使い続ける事は普通じゃないよなって思い対策をすることにしたのです。
特殊な使い方にPCケースファンは対応できない
火災を恐れて、PCパーツむき出しの状態は避けて、PCケースに収めるようなスタイルでRIG(自分の場合はPC)を制作しました。
1台のPCケースにグラボを3枚搭載するような特殊なPCになります。
80度を超えるようなグラボ温度を下げる事は、
ココがダメ
PCケースの蓋(ふた)を開けっぱなしにする事
でした。
蓋を解放することで、簡単に5度以上は低下させることができました。
つまり、高熱を放出するグラボを3枚も搭載した場合は、PCケースのファンでは筐体外に排気がうまく出来ないのです。
残念ですが、PCパーツむき出しの状態で稼働するしか方法がありません。
空冷方法その一(ファンを増設して冷やすべし)
上の写真のような物を、グラボに向けて取り付けて、風を吹き付けてグラボの熱を冷ます方法です。
●アイネックス ケース用ファン92mm 静音タイプ CFY-90S2個
この2個のファンを、グラボの上に取付て直接冷やします。
こうする事で、手で触れなかったグラボの放熱板が、ちょっとだけなら触れるようになりました。
ソフト上のログでは、温度の変化はないが、手で触ると明らかな違いが感じられました。
空冷方法その二(グラボの取付位置を変更して冷やすべし)
まず、上の写真のような、高熱を放出するRTX3090のようなグラボの場合は、他のグラボにも影響を与えるので、他のグラボからも遠ざけた場所に設置しました。
そして、PCケースファンにグラボの放熱板を向けた形で取付するのですが、できるだけ、
ココがポイント
ケースファンに近い場所に取り付けた方が放熱板を冷ましてくれる
ようです。
また、下記の写真のようなグラボが近い場合には、取付順番によっても熱対策になる場合があるようです。
別のRIGにおいて、
上の段に、RADEON RX 570 XT 8GT
下の段に、GEFORCE GTX1660 AERO ITX 6G
にした場合は、何も空冷しないでも大丈夫な熱さでした。
写真の場合は、
上の段に、RADEON RX 570 XT 8GT
下の段に、GEFORCE RX 5500XT 8GT
の場合は、多少は入替した効果があったように思えますが、それでも冷えなかったので、空冷ファンを取り付けて吹き込ませしました。
空冷方法その三(ソフトで電圧、温度、ファンを調整し冷やすべし)
Windows10で動かすなら、MSIからAFTERBUNERという便利なソフトが無料ででているのでインストールした方が良いと思う。
また、GEFORCE系なら、AFTERBUNERで調整できるのですが、自分の場合は、RADEON系だと調整できなかったので、
AMD Radeon Software Adrenalin 2020 Editionというソフトもインストールしました。このソフトは、ドライバーをインストールするときに同時にインストールされる事もあるようです。
ココがポイント
ソフトから簡単にグラボを冷やす設定を変えることが可能
です。
パワーリミットとテンプリミットのスライドバーを低下させれば簡単に温度も下げる事が可能です。
しかし、下げるという事は、マイニング効率も下がるという事も考えて、
ココがポイント
グラボの事を考えた調整が必要
という訳です。
また、グラボのファンコントロールでも、温度を上げない設定が可能です。
ポイント
65度くらいを上限に設定したければ、65度になったら、ファンの回転数を極端に上げて強制空冷をするような設定にする
のです。
空冷方法その四(小型扇風機でピンポイントで冷やすべし)
直接熱いグラボに扇風機の風を当てればさぞかし冷えるだろうと思っていましたが、
ココに注意
出力されるログ上では、全く温度変化ありません
が、しかし・・・
手で触ってみると明らかに冷えているのが伝わります。
それから、気持ち的にも小型扇風機で熱くなっているグラボを冷やすと気分が良いです。
とりあえず、お勧めの小型扇風機を掲載しておきます。
バッテリー稼働も可能で、首を振るので便利です。
この小型扇風機もバッテリー稼働もできます。更に写真のように、ピンポイントでグラボを冷やせるのも便利ですね。
この2機種は、グラボを冷やすのに便利だと思いますが、バッテリーが無く卓上のUSB扇風機も購入しましたが、異音がするし常時PCから給電しているので返品しました。
空冷方法その五(RIGは生き物と思う意識)
いきなりどうしちゃったの?
って思われるかもしれませんが、頻繁にRIGの状況が変わるので、
ココに注意
頻繁にRIGの様子を伺ってどうにかなる前に手を施す必要がある
のです。
もう、ペットなどの生き物と同じくらいに意識を向けないと行けないという事です。
ましてや、放置し過ぎた結果、火災になるなんて言う悲劇もあるかもしれません
ソフトウエアなどの出力も確認する必要もあるし、上の写真のような手で触れて様子を伺う事も大切だと思います。
そして、環境的にも暑ければ、エアコンを着けるなどして部屋自体を冷やす必要があります。
マイニングの場合は、電気代という餌を与えておけば仮想通貨を掘ってくれますが、放置するのは、危険な場合があるので注意が必要ですね。
グラボの適正温度は?
様々な情報がネット上にはあり、90度以上でも大丈夫とか発言している方もいるし・・・本当に良く分かりませんが、自分なりに調べた結果、80度が上限にしておきたいと考えます。
そして、マイニングやっているNiceHashなどの温度表示からも検討すると、70度台は、黄色信号なので、
自分の決め事
高負荷状態であっても、65度がグラボの適正温度
と自分なりに設定したいと考えます。
グラボ空冷に関するまとめ
自分なりに、グラボの適正温度を65度と決めましたので、5つの事を参考にしてRIG(グラボ)調整をしていこうと思います。
また、論外になりますが、REDEON RX6800というグラボですが、過去に悪評化をしてしまいましたが、マザーボードを交換して現時点では現役バリバリで稼働してもらっています。
さらに、驚く事に、このグラボは熱くなりません。
ネーミングが、RedDevil(赤い悪魔)なので、人間には調整できない部分もあるようですが、55度付近で順調に稼働しています。
グラボ追加購入したのですが、RX6900を使うのが楽しみです。
そして、最後になりますが、YouTube動画にしてみましたので、参考にどうぞ!