FileMakerServer2025(UbuntuServer24.04LTS)とFileMakerPro2025のインストールが完了して、いよいよ最終段階になります。
ココがポイント
FileMakerServer2025に端末側のFileMakerPro2025を接続して稼働確認
作業工程1~3までのリンク
https://pctips.jp/operatingsystem/filemaker2025-update1/
https://pctips.jp/operatingsystem/ilemaker2025-update2/
https://pctips.jp/operatingsystem/filemaker2025-update3/
FileMakerServer2025でLet's Encrypt対応
FileMakerServer2025のインストールが終わって初めてコントロールパネルにアクセスすると、前回とは全く違う画面がでました。
ココがポイント
このバージョンからSSLが、Let's Encrypt対応になった!
今まで有料のSSLサービスを利用していましたが、無料のLet's Encryptが使えるならありがたい。
ドメインを旧サーバーから新サーバーに切替
旧FileMakerServerから新サーバーに上書きするのは心配だったので、新サーバーは新設して問題なければ旧サーバー削除という手順で切り替える事にしました。
新サーバーでFileMakerServer2025のインストールが終わってコントロールパネル(以下、コンパネに略)に固定IPでアクセスできるようになったのですが、Let's Encryptの設定にてドメインが必要らしいので、安全策として、新サーバーにドメインも載せ替えてからLet's Encryptの設定をしたいと思います。
DNSサーバーの方は、さくらインターネットのサービスがあったので固定IPを入れ替えるだけで切り替えができました。
ドメイン浸透に10分程度かかりましたが、新サーバーのコンパネが見えました。
※保護されてない通信で接続することになります。
※確認方法として、Nslookup Toolなどを使ってドメイン浸透進捗が確認できます。
FileMakerServer2025でLet's Encrypt設定
Let's Encryptの設定は後からでもできることが後ほどわかりましたが、最初に設定しました。
ドメインを入力する窓は、利用するドメイン名を入力しました。メールを入力する画面は、ドメインとは関係ない自分のメールアドレスを入力してみました。
メールアドレスに関しては、FileMakerServer2025(UbuntuServer24.04LTS)にて、SMTPを動かしていれば、有効期限近くなると通知してくれるのか?更新した時に、通知がくるのか?の仕組みらしい。
「証明書を要求」して、進んでいったらインストールできたようです。コンパネ画面になりました。
その後、さくらのクラウドのコンパネからFileMakerServer2025を再起動しました。
sudo systemctl restart fmshelper
再起動後、FileMakerServer2025のコンパネにログインしてSSL証明書を確認すると、約3ヶ月間の有効期限を確認することができました。
ココに注意
Let's Encrypt設定で有効期限内なのに、「保護されてない通信」になってる!?
Chromeを使ってブラウジングしているので、キャッシュのクリアなどを何度もしました。
サーバーの再起動も3回ほど繰り返しましたが、「保護されてない通信」になっています。
1時間ほど原因がわからずに調べたり、再起動したりキャッシュをクリアしたりしていましたら、突然、Edgeブラウザの画面にて、「保護されてない通信」が消えました。
同じく、Braveブラウザでも一旦すべてのウインドウを閉じて再起動してコンパネにアクセスしたら、「保護されてない通信」が消えました。
そして、Chromeも全てのブラウザを閉じて再アクセスしたら「保護されてない通信」が消えました。
SSL証明書の浸透時間ってのがあるのか!?・・・はっきりした原因はわかりませんが、言えることは、時間が必要だったのか?、ブラウザの再起動が必要だったのか?だと思います。
Let's Encryptの更新(期限90日)
ココに注意
Let's Encryptの有効期限は90日
2025年の10月現時点では、無料で使えるLet's Encryptの有効期限は、90日のようです。
FileMakerServer2025でLet's Encryptの有効期限を更新する場合は、コンパネから、「証明書を更新」ボタンをクリックするだけで更新できるようです。
そして、サーバーを再起動することは必須のようです。
Let's Encryptの自動更新できる???
90日ごとにLet's Encryptの更新をするのはメンドクサイですね。自動化できないものでしょうか?
調べてみると自動化できるようです。
ココがポイント
スケジュールにLet's Encryptの更新が、60日後に設定されていた!
つまり、Let's Encryptの「証明書の更新」ボタンを手動で押さなくても更新できるようです。
だが手動更新時にも注意書きがありましたが、FileMakerServer2025を再起動しないとダメなようです。
FileMakerServer2025を再起動するには、Ubuntuのコンソールからやるしかないので一部手動が残っている(残念)
Ubuntuのcronでスケジュール設定するしか方法がないのでしょうかね???
サーバー放置状態も良くないと思いますので、一部手動で我慢する事にしました。
FileMakerPro2025からFileMakerServer2025接続テスト
旧FileMakerServerからダウンロードしたプログラムファイルを、FileMakerPro2025がインストールされたパソコンからローカルバージョンで起動して、ホストにアップロードしました。
その後、ホストバージョンで接続したら通常稼働することができました。
また、ホスト接続専用のアイコンから接続実験しても通常稼働することが確認できました。
https://pctips.jp/database/filemakerserver-icon/
まとめ
4回に渡り、FileMakerServer2025とFileMakerPro2025にソフトウエアアップデート作業工程をブログにまとめました。
ClarisがFileMakerを定期的にアップデートするので今後も同様の作業が発生していくかと思いますが、ちょっとした変化で余計な時間を費やされる事になりました。
SSLでは、Let's Encryptがコンパネで設定できるようになり便利にはなりましたが、一部手動が残っているのはFileMakerらしいとあきらめるしかありません。
とりあえず、FileMakerServer2025とFileMakerPro2025にソフトウエアアップデートできたので、最後の作業としてFileMakerServer2025の方のライセンス認証をしました。
これにて全行程終了といきたいところですが、別のレンタルサーバーへのバックアップ設定が終わっていませんでした。
やる事は、旧サーバーと同じ事なので、下記のリンクサイトを参考に設定をしました。
https://pctips.jp/server/ubuntu-lftp/
バックアップ設定も完了して、全行程終了となりました。