仮想通貨マイニングを始めるに当たり最も多くの問題にぶち当たる壁があります。
さらに詳しく
初心者であれば挫(くじ)けてしまうような不可思議な現象に遭遇
したりします。
自作PC(組立PC)経験は長いのですが、マイニングにおいては初心者の自分が実際にぶち当たった壁をどう乗り越えてきたのかのノウハウとしてまとめてみました。
※今回は5つの壁としてリグ(自作PC)のハード的な部分をピックアップしました。
壁その1「PCケースを使う事」
自分もマイニング初心者だったので、固定概念でPCケースを使う事が前提になっていました。
マイニングと言えば複数グラボ搭載ができるオープンリグというのが便利らしいということは知っていましたが、PCパーツから火が出た時の事を考えるとPCケースの中に押し込んでしまう事しか考えていませんでした。
Thermaltake VIEW 31 TG ミドルタワーPCケース CS6813
PCケースの方は、側面がガラスで中身が見える物を購入して、PCパーツなどのLEDの光を
ココがダメ
眺めても癒されるリグ(自作PC)
が自分のスタイルだという感じで進めてしまいました。
しかし、実際に仮想通貨マイニングをやってみたところ、LEDの光などはマイニング効率には関係なく、むしろ光って無い方が電力消費面からしても良いんじゃないかと考え始めました。
そして、PCケースじゃダメだと思った最大の理由は、
ココに注意
複数グラボの排熱がPCケースを使うと追いつかない
事でした。
つまり、複数グラボを搭載した状態でPCケースの側面の蓋(ふた)を閉めて使う事はケース内が高温となり故障や事故の原因になると考えられました。
結局、自分の場合も、せっかくPCケースを購入しましたが、ガラス側面蓋を取付しないでオープン状態で使用せざるを得ない状態です。
今思えば、最初からオープンリグにしておけば良かったと後悔しています。
オープンリグっていっても、ホームセンターなどで販売されているシェルフをそのまま活用すれば良い事です。
ダイソーの百均から調達した小型シェルフを利用して6号機リグを制作しました。
まとめ
【PCケースを使う事での壁(問題点)】
- PCケースで複数台のグラボを積むのが困難
- PCケースのふたを閉めると熱が滞留する
- PCケースが増えて場所をとる
壁その2「グラボとの相性問題」
2つ目の壁として、PCパーツの相性問題があります。
マザーボードとメモリ、CPU、SSDなども相性はありますが、ほぼ無いという事で話を進めていこうと思います。
マイニングでは、複数のグラボを使用しますが、
ココに注意
マザーボードとの相性で全くパソコンが起動しない
場合があります。
PCIEスロットを入れ替えれば起動したりする場合もありますが、マザーボードとの相性が悪い場合は、相性の良いパーツの組合せにするしか方法が無い場合があります。
まとめ
【グラボとの相性問題による壁(問題点)】
- 相性問題の場合は、ある程度まで頑張ってもダメな場合は、別のPCパーツとの組み合わせにする
壁その3「複数グラボとの相性問題」
マイニングの場合は、1台のマザーボード(1台のPC)に複数グラボを搭載して使用しますが、グラボ同士の相性もあります。
特に相性が悪いのが、RadeonRX6800とRadeonRX6900XTをリグ構成に加えると、起動しなかったり、起動しているように見えても映像が出てこなかったりしました。
Geforce(NVIDIA)とRadeon(AMD)は、グラボの世界ではライバル会社のようですが、
ココがポイント
Nicehashでのマイニングでは、Geforceの方が向いている
様に感じました。
Gefoece同士なら、ほぼ型番やメーカーに関係なく複数にしても起動することができました。
また、GeforceならMSIのAFTERBUNERで管理できるので楽です。Radeonの場合は、AFTERBUNERでは設定できない項目があったりと微妙でした。
まとめ
【複数グラボとの相性問題による壁(問題点)】
- グラボ同士の相性がある
- GeforceとRadeonは相性が悪い
- RX6800とRX900XTの相性悪い
壁その4「PCIスロットの問題」
ほとんどのグラボのインターフェイスは、PCIE×16なので、1個か2個がマザーボード上に存在します。
自分はパソコンの組み立て経験は長くても、グラボを使うようなPCはあまり組んだことが無かったので、どちらのスロットに刺せばいいのか悩みました。
マイニングでは、グラボとのデータ通信速度は重要ではないようで、どちらのスロットを使っても良いようです。
※ゲームなどでグラボの性能を引き出したい場合は、スロットにより規格が変わる場合もあるので調べて選択した方が良い。
また、PCIE×1スロットも、ライザーカードを使えば、変換して使用する事が可能になります。
つまり、MSI B450 GAMING PLUS MAXのようなマザーボードなら、
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合計6個のグラボが接続可能
しかし、PCIスロットの壁として、これも相性があります。
RadeonRX6800やRadeonRX6900XTなどになると、マザーボード直付けの方が認識確率が上がったり、×16スロットもイロイロと試さないと動かない場所もありました。
更に、ライザーカードも中国製しかなく、非常に怪しい時があり、何個も入れ替えて試さないと動かない場合もありました。
とにかく、動かない場合は、
ココに注意
スロットとライザーカードとグラボの組合せを全て試す事
になります。
まとめ
【PCIスロットによる壁(問題点)】
- PCIE×16とPCIE×1の接続に悩む
- ライザーカードに不安がある
- スロットの相性問題がある
壁その5「理解できない原因不明」
実際、この問題が一番精神的に堪えます。凹みますねー
リグ(パソコン)で相性問題をチェックするときは、グラボも仮止めして、本体も作業しやすい場所で行います。
そして、チェックも終わってNicehashでのマイニングも稼働確認終わったので、ビスの仮止めから本止めして、稼働させる場所に移設すると先ほどまで動いていたリグの映像がでてきません。Windows10は起動しているようなLEDシグナルですが、映像が伸びてこないのです。
グラボとスロットの接触不良かと考えて、何度も抜き差しして起動を確認しては、電源を投入しましたが・・・
原因不明
場所を変えて設置すると映像がでない
もちろん、仮稼働した電源環境から変えていませんし、何度も何度もグラボとの抜き差しやスロットの位置変更などをして検証しました。
本当に原因が分かりません。
時には、あきらめる事も肝心だってことです。
まとめ
【PCIスロットによる壁(問題点)】
- 原因不明の場合は、一線を引き冷静になってから再チャレンジする
- 再チャレンジしても解決しない場合は諦めて他のパーツの組合せにする
youtube動画にしました!